【これで失敗しない!】栃木移住の7ステップ
「栃木に移住したいけど実際はどんなところなんだろう?」
「移住するには何から始めたらいいんだろう?」
「移住に失敗して後悔しないかなぁ」
都内で生活していて、こんなことを思っていませんか?漠然と地方移住への憧れはあるけど、具体的に何から考えたらいいのか、誰に相談したらいいのかよくわからないですよね。
TOCHIFOではこれから初めて移住する都内在住の方に向けて情報発信しています。特に『住みたい田舎』ベストランキング(北関東エリア)2023年版で2位となった栃木県南部にある栃木市に移住される方のために、移住に失敗しないための7ステップをお伝えします。最後まで読んでいただければ移住するまでにやるべきことがイメージできるようになります。この栃木移住の7ステップは僕が移住した栃木市のみならず全国どこに移住するにしても応用できるステップですので、移住先を栃木市に決めている人もそうでない人も是非参考にしてみてください!
STEP1.移住の目的を考える
いつ頃どんな暮らしをしたいのか、移住の目的を明確にしましょう。なんとなく今の生活に疲れたから地方でのんびり暮らしたい、といった曖昧な目的だと「こんなはずじゃなかった」という後悔をする可能性が高くなります。
たとえば、「自然豊かな環境で子どもをのびのびと遊ばせたい」「地方移住を機に農業にチャレンジしてみたい」「休日は釣りやキャンプにのめりこみたい」「別荘地に住んで地域との関わりは最低限にしたい」「二拠点生活にして景色の良いところでテレワークしたい」など、イメージを具体化していくと理想の生活に近づけます。
僕の場合は、東京の公園の狭さや滑り台に行列を作って並ぶような環境に疑問を持っていました。保育園にしても園庭がなかったり、あっても猫の額ほどの広さしかないことも不満でした。またマンション住まいだったので、子どもの足音や泣き声で近所とトラブルにならないかという不安もありました。こうして「広々として自然環境豊か」で「戸建て」というイメージが出来てきました。移住タイプで分類すると地縁などがない地域なのでIターン移住ですね。
STEP2.家族やパートナーと相談する
イメージが掴めたら家族やパートナーに相談してみましょう。夫婦であっても移住へのイメージや価値観といったものは違う可能性があります。イメージがすれ違ったまま移住をしてしまうとケンカをしたり後悔をしたりする原因になってしまいます。移住は生活に大きな影響を与えるもの。お互いの仕事や両親との物理的な距離感、子どもの教育のことなど、イメージをじっくりすり合わせてください。
単身での移住を考えている方の場合は、何かあったときに両親や家族のところにすぐ行けるのか、などを考えてみてください。
うちの場合は、子どもが生まれてから夫婦で「もっと広いところで遊ばせてあげたい」「家族の時間を充実させたい」といった話が自然と出ていました。同時に夫婦メインで行っていたカフェ経営も「10年後を考えると体力的に厳しいものがあるなぁ…」と漠然と不安に思っていたこともあり、転職も視野に本気で移住を考えるようになりました。
栃木市の移住・定住支援情報誌「とちぎで暮らそ」や「KaKeRu」では移住者の体験談が掲載されているので参考になるかもしれません。
STEP3.条件をリストアップする
移住した先での暮らしに求める条件は人それぞれ。優先順位をつけながら条件を絞ることで移住候補地が見えてきます。優先する希望条件をまずは3つ考えてみましょう。
たとえば、釣りが趣味な方は「川や海にアクセスが良いところ」、旅行が趣味な方は「高速道路のインターや空港までのアクセスが良いところ」といったように移住先が絞り込めます。その他にも、子育て環境や支援施設、雪が降る(積もる)かどうか、スーパーや病院との距離感、など自分が生活するにあたって必要なポイントをイメージしてリストアップすると良いです。
栃木市の特徴をCHECK!
詳しくは「栃木市ってこんなところ」「移住・子育て支援情報」で解説しますので気になった方は是非見てくださいね。
STEP4.地域の情報を集める
具体的なイメージが描けてきたら地域の情報を調べてみましょう。大きく分けて2つの方法があります。
①各自治体移住相談窓口に相談する
②インターネットで各地域について調べてみる
①各自治体移住相談窓口に相談する
都内に住んでいる方であれば有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」がおすすめです。全国の移住相談窓口が集まっているので気になる地域の担当者に直接移住相談をすることができます。
施設や気候といった情報だけでなく、移住ツアーや補助金、移住者と交流できるオンライン移住セミナー等の移住支援情報をもらうことができます。僕もこちらを利用して各自治体の移住ツアー情報をゲットして参加しました。ちなみにいまでは移住者側としてイベントに関わっています。
②インターネットで各地域について調べてみる
いきなり相談しにいくのはちょっと・・・という人はインターネットでその地域について検索してみてもいいと思います。「〇〇(希望地域) 移住」のような形で検索してみてください。
僕の場合は下記のようなことを事前に調べていました。
- STEP3で挙げた条件は満たしているか?
- 主な交通手段は何か?
- 両親のところに行く場合、時間と費用はどれくらいかかるか?
- 生活に必要な施設(買い物・保育園・学校・病院等)は揃っているか?距離はどれくらいなのか?
- 保活は必要?学童は?
- 雪は降る(積もる)か?
- 住宅費用の相場は?
- 移住する町の中心地はどこなのか?
- 通勤時間帯の渋滞はどのあたりでどの程度起きるか?
- 通勤時間どれくらいかかる?
- ガソリン代、保険料などの車の費用って月にどれくらい?(知り合いにもヒアリングしました)
- 自治体からの補助金の内容や条件は?
- ゴミ捨てのルールって?
- 自分の好きなお店(飲食店・アパレルなど)はどこにある?
- 移住する場合のデメリットになることは? etc.
住んでからもっと調べればよかったなぁと思ったのは、ハザードマップについてでした。栃木市は災害が少ないところとは事前に聞いていたのですが、ハザードマップはチェックしていませんでした。
移住後すぐに台風による記録に残る豪雨があり市役所のある中心部を含め市内のいたるところが冠水したのです。幸いなことにたまたま自宅周辺は無事でしたが、一歩間違えば…というところでした。今は水害対策として直径5.5mの捷水路(放水のための地下トンネル、令和9年完成予定)や調節池を整備しているところなので完成すればかなり改善されると見込まれます。心配な方は水害対策の完了まではハザードマップを参考に水害地域を避けるようにしましょう。
こんな情報も紹介しますので栃木市であればこのまま当サイト「TOCHIFO」を見ていってくださいね!
STEP5.現地を体験してみる
移住候補地が絞れてきたら是非現地に足を運んでみましょう。その際には各自治体が行っている移住体験ツアーやお試し滞在施設があればお得かつ効率的に地域の情報を集めたり、その土地の空気感を肌で直接感じたりすることができます。
たとえば栃木市の移住体験ツアーであれば、移住定住支援コーディネーターと事前相談の上ツアーを組むことができます。滞在施設もIJUテラス蔵人館・蔵の街やどかりの家の2軒があり、料金は1泊2,000円・1ヶ月30,000円(光熱水費込)ですのでホテル等に比べると格安です!Wi-Fiや調理器具もあるのでテレワークでの移住体験をしてみることも可能です。
僕はスケジュールが調整できず1泊のみでしたが、栃木市出身の知り合いに市内各地を案内してもらい具体的なイメージが掴めました!
スケジュール上可能であれば長期間滞在したり、夏や冬など厳しい季節を体験しておくと移住後のミスマッチがより少なくなると思います。
STEP6.仕事を探す
皆さんが想像するとおり、都内と違って地方は求人の絶対数が少ないです。東京へのアクセスはよいので現在の仕事のまま都内への通勤は可能です。
現在の仕事がテレワーク可能であれば通勤などの苦労が少なくオススメですね。都内の会社勤務が希望の場合は、現在がテレワークの難しい会社・職種だとしてもあらかじめテレワークの可能な部署への異動や転職をして準備をするのもいいかもしれません。
地方の仕事を探す手段としては、ハローワーク・「UIターン就職フェア」・民間の転職求人サイト・自治体の就職支援サイトなどがあります。もちろん、独立するパターンもあります。
「地方に転職すると収入が減るのが不安」という方がいらっしゃると思いますが、意外とそうでもないのです。全年代を通して年収が変わらない方の割合が多く、20代・30代であれば年収は増収となる割合が多くなる傾向がみられます。実際に僕は都内にいた時より休日が増えた上に収入も上がりました。
栃木県であれば移住補助金を出していて世帯での移住であれば100万円+αをもらうことも可能です。ただ転職の場合は栃木県就職支援サイト掲載の求人でなければならず、その掲載数は限られているので注意が必要です。都内に通勤・通学する場合は最大1万円/月の栃木市の補助金がありますので該当する方は申請をお忘れなく!
栃木県移住支援サイト「ベリーマッチとちぎ」では移住者の就職した実例として、地域おこし協力隊・岩下食品・農家として働くことにした先輩移住者の体験談を読むことができます。
STEP7.住まいを探す
地方へ移住というと中古の古民家を買って・・・と想像する方がいるかもしれませんが、最初は賃貸をオススメします。理由は3点あります。
- 売買となるとまとまった金額が必要になる
- その家がある地域の情報で住んでみて気づくことがある
- 自分が求めていると思った条件が実はそうでもないことがある
1.売買となるとまとまった金額が必要になる
移住は転職を伴う人が多いと思いますが、収入が安定しない状態でまとまったお金を払うのはリスクが大きいです。また都内のマンションと違い、地方の特に戸建てのリセールバリューは著しく落ちるので気を付けましょう。
2.その家がある地域の情報で住んでみて気づくことがある
たとえば隣人がどんな人なのか、自治会の雰囲気はどうなのか、ということは住んでみなければわかりません。地方でも都市部か郊外かで隣人の影響の大きさは変わりますが、都内よりも地域の人との交流は確実に増えます。都内生活ではなかったコミュニケーションストレスになることもあるので、注意しましょう。
3.自分が求めていると思った条件が実はそうでもないことがある
庭で畑をやりたいと思って始めて見たものの継続するのが難しくあきらめてしまったり、古民家の雰囲気が好きだからと思って住みはじめたものの冬の寒さに耐えられなかったり、予想していたことと違う結果になる可能性は十分あります。
以上から、もし予定外の事があっても再度引っ越しての修正がしやすい賃貸が最初はオススメです。 1~2年程度様子を見てから自分の好みに合わせて土地を選ぶと後悔しにくいです。参考にしてみてください。県と市の移住補助金もお忘れなく!
古民家などの中古物件を買うときはリフォームが必要になることが多いです。見てわかる内装などは素人でも予想がしやすいですが、基礎や構造に劣化や欠陥があると新築で建てたほうが安かった・・・なんてことにもなりかねません。中古物件を買うときは信頼できるリフォーム会社や不動産業などのプロに同行してもらいましょう。
子連れの場合、ある程度まとまった広さの分譲地(10区画程度以上)を狙うと同じ子連れ世帯が集まりやすいです。自宅の周りに同世代の子連れの世帯がいるかって気になりますよね。僕の場合は賃貸アパート(1年)→新築戸建てにしたのですが、僕は残り2区画の分譲地だったので先に売れた区画をどのような年代・世帯構成の人が購入しているのか販売会社に聞きました。子どもがきっかけになってコミュニケーションが程よく取れるのでストレスを感じにくく、さらには子育て情報源にもなります。なおローンを組む場合は、栃木市のフラット35の住宅ローンの補助金もありがたいですよ。
- 自治体が運営する空き家バンク
- 民間の不動産サイト
- 公有地売り払い・競売物件(栃木市HP)
→「市内の各エリアについて」
市内では都市ガスのところもあればLPガスのところもありますが、選べるのであれば都市ガスの物件がオススメです。理由はコストが違いすぎるからです。最初に住んでいたアパートはLPガスだったのですが、都内に住んでいた時(都市ガス)の2倍くらい取られました。使わないわけにはいかないので引っ越す以外に解消する手はありませんでした。頭に入れておかないと後々痛い出費になります。
移住スタート!
移住が決まったら、自治会長と周辺住民へ挨拶に行きましょう。僕は都市部を選んだので自治会はライトな付き合いですが、小さな集落のような地域ほど地域内の交流が必須かつ濃厚です。今後の生活でつまづかないためにも引っ越し後にはあいさつ回りをしておきましょう。
TOCHIFOでは、実際に子連れで移住した僕が感じた栃木市の魅力や特徴を移住者目線でお伝えします。