都内に住んでバリバリ働いていると、ふと「移住っていいよなぁ」という憧れのような気持ちになるときってありませんか?
都内から栃木に移住をするとこれまでの生活とはガラリと変わるため、改めて移住するとどんな生活になるのか確認しておきたいですよね。特に子どもがいる家庭の場合は、子どもにとって良い影響を与えられるのか気になるところだと思います。
- 「移住したらどんなメリットがあるのかな?」
- 「栃木ってイチゴのイメージしかない」
- 「自然を楽しめそうなイメージだけど実際どんなことができるのかな?」
今回は栃木に移住するとできることや移住のメリットについてまとめて解説していきたいと思います。
住まい・通勤・公園・星空
住居費用が安く広い
栃木市ってこんなところでも述べましたが、栃木市は東武鉄道沿線の主要都市と比べ土地の価格が安いです。建てるハウスメーカーや家の性能にもよりますが、戸建ては建物が60万~80万円程度/坪、土地が8万~10万円程度/坪なので合わせても100万円/坪で戸建て住宅の取得が可能です。都内23区の新築マンションの平均価格は800万円/坪、埼玉県で274万円/坪(出典:https://www.fudosantoushi.net/news/view/005590)なので、都内マンションからすると栃木の戸建ては8分の1のコストで取得可能という計算になります。これだけ浮くので車の所有・維持が可能なんですね。庭付きにもできますし、家庭菜園も楽しめますよ。
満員電車から解放される
会社に自転車やランニングで通勤される方は都内では一部いると思いますが、電車で通勤されるという方が大半だと思います。それもギュウギュウの満員電車。毎日のことなのですごいストレスになりますよね。栃木県内や市内の会社に勤めれば基本的には車で通勤できますし、都内に通勤するにしても乗車するときに満員電車ということは普段はないです。(駐車場が少なく電車での来場が中心となるような特別なイベント時はさすがに混みます。)
大型の公園が豊富
栃木には子どもが思いっきり遊べる広い公園がたくさんあります。しかも都内の公園のように滑り台を滑るのに遊園地のアトラクションのように行列を作って並ぶ・・・なんてことはありません。
栃木市内及び市内から車で30分以内程度の近郊だけでいっても大型の公園が下記のようにたくさんあります! 中にはオートキャンプ場併設のところもあるので日中は公園で遊んでキャンプして翌日朝から公園を独り占め♪なんてこともできちゃいますよ。都内と違って車で行動するので、ポップアップテントやこどもの自転車・オモチャなどを積んでいくことができるので持っていくのも楽ちんです。緑が多いところばかりなので大人も一緒にリフレッシュできちゃいます。
~栃木市内から30分圏内の大型公園~
- 永野川緑地公園
- 栃木市運動公園
- 都賀の里
- 大平運動公園
- みかも山公園
- 藤岡渡良瀬運動公園
- 西方ふれあいパーク
- 小山総合公園(小山)
- 天平の丘公園(下野)
- 蔓巻公園(下野)
- 大松山運動公園(下野)
- 三王山ふれあい公園(下野)
- グリムの森(下野)
- 東雲公園(壬生)
- とちぎわんぱく公園(壬生) 等々
参考サイト:栃木公園情報館トチパ https://tochi-park.com/
夜空の星がきれい
東京と違い、幹線道路沿い以外は街灯も少なく夜は真っ暗になります。深夜営業しているお店も少なく、何より栃木市には高層ビルがほぼないため空が広いと感じます。そして暗いからこそわかる夜空の星の多さ!こんなに夜空ってキレイだったんだ…ってしみじみ思いました。
農産物・食べ物
栃木県はフルーツ王国
左の農産物生産量の表をみて、失礼な話ですが僕は移住当初意外に色んなもの作っているんだなぁ、というのが正直な感想でした。栃木といえば、いちごと餃子くらいしかイメージが無かったんです。結構びっくりしたのは生乳(牛乳)です。1位の北海道はイメージ通りで圧倒的なのですが、実は栃木は全国2位、つまり本州ではトップということ。
そしてやっぱり気になるのはフルーツ。栃木県では、いちご(ほんとは野菜!)をはじめ、梨やメロン、ぶどう(栃木市の大平にあるぶどう団地が有名です)、桃(佐野市南西部にある佐野フルーツラインは関東では珍しい桃の産地です)など、実は栃木県はフルーツ大国なんです♪
生産農家が多いので道の駅や農産物直売所が各地にあります。スーパーの中にもお店付近の農家さんの直売所コーナーが大体あり、規格外・形が悪いなどで農協に回らなかったものなどがお手頃価格で手に入ります。もちろん鮮度は抜群ですし美味しいです。
いちごやぶどう、梨など農園併設の直売所だとスーパーより格安で購入することができます。例えば以前梨を買ったときは元から安めなのに「これはオマケねっ!」といって小さめだったりちょっぴり傷付きの梨を追加で3個もくれました。食べ比べて確認しましたが、味は変わらず美味しいモノでした。農園併設の直売所ではこのようにオマケがついてくることが多々あるのでほんとにオトクです。
野菜も例えば「鹿沼のにら」は、日本野菜ソムリエ協会(東京都中央区)の品評会「野菜ソムリエサミット」の青果部門で、肉厚で甘くシャキッとした食感があるなどとして評価され、銀賞に輝いた実績があります。
お米もコシヒカリをはじめとして様々な品種を作っています。中でもうちの一番のお気に入りは「ゆうだい21」です。ゆうだい21は宇都宮大学が開発した、日本初の国立大学生まれのお米です。毎年多くの品評会で最高賞を受賞するなど高い評価を得ています。甘みや旨味がしっかりしていて、もっちりとした触感で粒がはっきりしています。お米は好きで栃木に限らず全国の有名どころのお米を取り寄せていますが、個人的には一番好きなお米です。
お米に関係するところでいうと、玄米で道の駅や知り合い農家さんから購入が可能なので、玄米として楽しむもよし、各地にあるコイン精米所で精米したてを分づき米や白米を楽しむもよしです。ちなみに無洗米のシェアは都内に比べかなり低いように感じます。
我が家の購入農産物年間スケジュールでいうと、
- ブルーベリー:6~8月
- とうもろこし:7~8月
- ぶどう :7~9月
- いちじく :8~9月
- 梨 :8~10月
- 柿 :10月
- 栗 :9~12月
- 柑橘類 :1~3月
- いちご :12~5月
(参考:https://www.kudamononavi.com/calendar/kudapref/pr=9)
こんな感じで年間をとおして主にフルーツを食べるのに忙しいです(笑)
つい先日のことですが、幻のフルーツとも呼ばれる「ポポー」を道の駅で偶然発見しまして即買い&初体験しました! バナナとマンゴーを混ぜたような味わいでほのかな酸味があります。カスタードクリームにも似ています。とても美味しかったです!
食育環境が整っている
家庭菜園で育てたり、子どもと「~狩り」を体験して食べることで、どのように実や食べるところが成っていて、どんな調理や食べ方をして、どんな味がするのか、という食育にもなります。とうもろこしを庭で育ててみて初めてこんな風に実がつくんだなぁと大人も勉強になりました。生長を見守ったり、収穫・調理の過程をすると子どもも興味が湧くようで積極的に食べるようになりやすいです。栃木に移住してから5年のうちに県内外を含めて色んな「狩り」やそれに相当するものを子どもと体験しました。
思い出せるだけざっと挙げると・・・
いちご、ぶどう、ブルーベリー、桃、みかん、芋ほり、タケノコ掘り、栗拾い、鮎手づかみ、ニジマス・ヤシオマス釣り、竹から作る流しそうめん、ハーブ摘みとハーブティー作成、野生の山椒の実と葉、ミニトマトなどなど。
もちろん都内からでも旅行がてら参加できますが、圧倒的に気軽に体験できるので頻度はおそらく比にならないと思います。このあたりも栃木にきてよかったなぁと改めて感じています。
サツマイモの定植&収穫体験と熟成体験
たまたま広報か何かで見かけたのがきっかけだったのですが、僕らが体験してみて良い体験だったと感じたのは「JAうきうきクラブ」というもので、JAの地域貢献活動のような位置づけの活動です。その年4回の活動のうちの2回を使って行う、春のサツマイモの定植体験及び秋の収穫体験です。職員の方が準備をしてくれていて、苗の植え付けを行い、InstagramやFacebookで生長具合を報告してくれて、秋に収穫を行うというものです。45リットルくらいの袋いっぱいくらいに収穫できます。そして収穫したからこそ知ることができるのが、収穫したてと寝かせた後の味の違いです。収穫したてのサツマイモにはでんぷんが多く含まれていますが甘くありません。1ヵ月ほど寝かすことででんぷんが糖に変わり甘くなります。大人でも、へぇ~ってなりませんか!?
グリーン・ツーリズムに気軽に参加できる
県民でも都内(県外)の方でも体験できるものとして、グリーン・ツーリズムがあります。
全国的にある活動で栃木でも行われています。
「とちぎのグリーンを楽しむ」:https://tochigi-gt.net/
僕らが参加したものでいうと、竹の節を自分で抜いたり、加工したりして竹のお箸・器・流しそうめんのレール(5mくらい)を作り、実際に流して食べるということを行いました。一度はやってみたいと憧れていたことだったので大人の僕のが楽しんでいたかもしれません。水鉄砲やぽっくりも作って遊べて充実の体験でしたよ♪
日本酒の蔵元が豊富
栃木は米どころでもあるので県内各地に蔵元があります。
ほんの一例を挙げると
栃木市:飯沼銘醸「杉並木」
小山市:小林酒造「鳳凰美田」
宇都宮市:虎屋本店「七水」
益子町:外池酒造「燦爛」
さくら市:せんきん「仙禽」
等々、飲んだり見たりしたことのある銘柄があるのではないでしょうか?
県内旅行をしたときは各地域の蔵元を巡るなんていう楽しみ方もできますね。蔵元では試飲出来ることもありますが、車を運転していると試飲出来ないのが非常に残念です。。。
参考サイト「栃木県酒造組合」https://sasara.pto.co.jp/kuramoto.html
蕎麦が美味しい
栃木県では良質な水が豊富にあることや気候風土・土壌がそばの栽培に適していることから、県内山間部を中心に良質のそばが作られています。全国的にみても生産量は第4位を誇っています。主な産地としては鹿沼市・日光市・佐野市などがあります。どこもそばの香りがしっかりしていてコシがあり、そば好きにはたまりません。また地域によって食べ方も特徴があります。
栃木市・日光市:厳寒期に清流に玄そばを漬け(1週間~1ヶ月)、天日・寒風に晒し乾燥させて甘みを引き出した「寒晒しそば」
佐野市:シャキシャキした歯ごたえが絶妙なアクセントの「大根そば」
鹿沼市:ニラの甘みや香りがたまらない「ニラそば」
那珂川町・那須烏山市・市貝町・茂木町:鮎や八溝(やみぞ)ししまる(=イノシシ肉)といった地元の食材と一緒に食べてもおいしい「八溝そば」
日本酒と合わせて楽しむのもよいですね(^^♪
清流で川遊びができて鮎・ニジマスが美味しい
栃木県には山間部が多いのできれいな水が流れる川があり、川遊びができるスポットがたくさんあります。東京でいえば奥多摩のイメージですね。緩やかな流れのところでも安全には気をつけなければいけませんが、冷たい水に飛び込んだり、魚を探してみたり、水のせせらぎを聞きながら日陰で休んだりしていると、最高に癒されますよ^^
鮎やニジマスが県内各地で食べられます。焼き鮎に子どもが躊躇せずかじりついて一人で完食していたのにはびっくりしました。
移住のメリットと感じるポイントは人それぞれ
いかがでしたでしょうか。
振り返ってみれば自分の好みの問題から食の割合がだいぶ大きい印象ですが、栃木移住のメリットはイメージできたでしょうか?自分と同じ子育て世代に向けた内容でしたが、今回お伝えしたこと以外にもたくさんメリットはあると思います。たとえばゴルフ好きな方にはゴルフ場があちこちあるので魅力的かもしれません。渓流釣りが好きな方はきれいな水が流れる川がフィッシングスポットとして魅力的にうつるかもしれません。
栃木の魅力を感じるお手伝いになっていれば幸いです。
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